やりたいことリストを使った計画的な時間管理で経済的自由へ近づく

本記事では、時間を有意義に活用し、経済的自由(FIRE)に向けて一歩踏み出すための「やりたいことリスト」の作成と時間・お金の戦略的配分方法について解説しています。

はじめに、人生の見直しや再設計を具体的にどのように「やりたいことリスト」を作成すればよいか、その五つのステップを明示しています。また、貯蓄型・バランス型・借り入れ型という三つのアプローチを通じて、時間と資金の使い方を解説。さらに、計画を実行可能な形で継続させるためには、他者の視点を取り入れたフィードバックサイクルや、定期的なレビューが重要であることを述べています。最後に、体験に価値を置くライフデザインが満足度と幸福感を高めることを強調し、やりたいことリストに「体験項目」を加える意義を紹介しています。

本記事を読むことで

✅ 時間と資金を最適配分しROIを最大化できる

✅ 迷いを減らし集中すべきタスクにリソースを投入できる

✅ 外部フィードバックにより計画の精度が上がる

✅ 体験投資で人生の満足度と人的資本を同時に向上できる

目次

ライフプランを作成して人生を再設計する

この章の要点
  • 時間をかけてライフプランを作成することは、自分と向き合う時間を持てる
  • 意図的に時間を使うことで、幸福度と達成感が高まる
  • 経済的自由を目指す人にとって、計画的な休暇は未来を変える投資になる

ライフプランニングは、私たちがふだんの生活では得られない「立ち止まって考える余白」を得るチャンスです。毎日がルーティンに流されていると、自分が本当にやりたいことや目指している方向がぼやけてしまいがちです。そんなときこそ、数日から数週間にわたるまとまった休暇は、生活と人生を見直す絶好のタイミングになります。

この時に、自分の価値観を再確認し、やりたいことを見つめ直し、計画を立てて行動に移すことができれば、長期休暇は単なる「休み」ではなく、「人生を再設計する機会」へと変化します。特にFIRE(Financial Independence Retire Early)を志す人にとっては、資産の状況を棚卸ししたり、新しい収入源を模索したりする時間として、大いに活用できるでしょう。

ただし、休暇などで漫然と時間を過ごしてしまうと、気がつけば何もできないまま終わってしまい、「もっとちゃんと計画しておけばよかった」と後悔する可能性もあります。だからこそ、始まる前に「この休暇をどう使うか」を明確にし、自分なりのテーマや目標を設定することが重要です。

やりたいことリストを作成し、シンプルでも良いのでスケジュールを立て、意識的に時間を使ってみる。それだけでも、満足感や充実感が大きく変わってきます。そしてその経験は、休暇が終わったあとの日常にも良い影響をもたらし、より主体的なライフスタイルを築くきっかけとなるはずです。

やりたいことリストを作る五つのステップ

この章の要点
  • 価値観とカテゴリーの明確化がリスト作成の基盤になる
  • 目標は具体化し優先順位をつけることで実行しやすくなる
  • 定期的な見直しでリストを柔軟にアップデートできる

「やりたいことリスト」は、人生の方向性を明確にし、目標に向かって着実に進むための有効なツールです。しかし、ただ思いつきで書き連ねるだけでは、活用しきれないこともあります。ここでは、実践的で継続可能なリストを作成するための五つのステップをご紹介します。

まず第一に、自分の価値観を明確にすることが重要です。「自分にとって大切なものは何か」「どんな人生を送りたいか」といった根本的な問いに答えることで、ブレない軸を持ったリストを作ることができます。これは後のステップにおける目標設定や優先順位の基準にもなります。

次に、やりたいことをカテゴリーに分けて整理します。たとえば「キャリア」「お金」「健康」「人間関係」「体験」などの大分類に分けると、自分がどの領域に意識を向けているかが見えてきます。この作業は、頭の中のモヤモヤを言語化する手助けにもなります。

三つ目のステップは、目標を具体化することです。漠然と「英語を話せるようになりたい」と書くよりも、「TOEICで800点を取る」「週3回オンライン英会話をする」といった行動ベースの記述にすることで、実行に移しやすくなります。具体性が高いほど、達成可能性も高まります。

四つ目は、すべての項目に優先順位をつけることです。どれも大事に思えても、すべてを一度に叶えるのは難しいもの。緊急性や実現可能性、リターンの大きさなどを基準に「今すぐやるべきこと」「今は温めておくこと」を明確にしましょう。

最後に、リストは一度作って終わりではなく、定期的に見直して育てていくことが大切です。ライフステージや状況の変化に応じて、追加・削除・修正を行いましょう。月に一度でも見直す習慣を持つことで、目標達成の道がより確実になります。

やりたいことリストの例
  • キャリア関連
    • 新しいプログラミング言語を習得する
    • 副業ブログの収益を月5万円にする
  • 金融関連
    • NISAの年間投資上限をフル活用する
    • 配当金30万円を目指して高配当株を買い増す
  • ライフスタイル関連
    • 週3回の筋トレ習慣を定着させる
    • 日本一周の鉄道旅行を実現する
  • 人間関係関連
    • 両親と年に3回旅行する
    • ビジネススクールの同窓会に参加する

リストは多過ぎると消化不良を起こします。最終的に3〜5個を厳選し、期限と数値を盛り込みます。例として「今年12月末までにTOEIC800点を取得」という具合です。

シンプルタイムブロッキングで実行力を最大化

この章の要点
  • タイムブロックは集中力を劇的に高める
  • 朝・昼・夜に脳のゴールデンタイムを配置
  • デジタルとアナログのハイブリッド管理で継続率アップ

計画を絵に描いた餅で終わらせないために、タイムブロッキングが有効です。Googleカレンダーや手帳で「午前7時〜7時30分 読書」「午後2時〜3時 資産棚卸し」などタスクごとに時間枠を予約します。ブロックは90分以内に区切り、開始・終了時刻を守りましょう。

実践のコツ
  • ポモドーロ・テクニック
    25分集中+5分休憩を4セット繰り返し、疲労を最小化します。
  • MIT(Most Important Task)
    その日に必ず終わらせたいタスクを1~3個設定し、朝一番に着手します。
  • ゲーミフィケーション
    完了したブロックを色分けして達成感を可視化すると継続しやすくなります。

お金と時間をスマートに配分する三つのアプローチ

この章の要点
  • 自分の状況に合わせた資源配分戦略を選ぶことが大切
  • 3つのアプローチにはそれぞれメリットとリスクがある
  • 経済的自由を目指すには時間とお金のバランス感覚が要

経済的自由を目指すうえで欠かせないのが、「お金」と「時間」という二大資源をどのように配分するかという視点です。限られた資源をどのように使うかによって、未来の選択肢や幸福度は大きく変わってきます。ここでは、代表的な三つのアプローチを紹介し、それぞれの特徴と注意点を整理します。

お金と時間をスマートに配分
No.
貯蓄型アプローチ

この方法は、まず一定の資金や生活基盤をしっかり整えたうえで、次のステップに進むという考え方です。たとえば「○○万円貯まったら留学する」「副業収入が安定したら退職する」といった計画的な行動が該当します。リスクは小さいですが、時間がかかるため、若いうちにしかできない経験を後回しにしてしまうリスクもあります。

No.
バランス型アプローチ

本業を続けながら、副業や自己投資、趣味や学びに時間を割く方法です。収入の安定と成長の余白を両立させられる点が強みで、FIREを目指す多くの人がこのスタイルを選びます。たとえば平日は仕事、週末は資産形成や新しいスキルの習得に取り組むといった柔軟なライフスタイルが可能です。

No.
借り入れ型アプローチ

時間を優先し、必要な資金を借りて先にやりたいことを実現する方法です。たとえば、教育ローンを組んで留学する、起業資金を借りてビジネスを始めるなどがこれに当たります。行動が早く取れる反面、返済リスクやプレッシャーも伴います。返済計画や事業の見通しを慎重に立てることが成功のカギになります。

この三つのアプローチは、優劣をつけるものではなく、自分のライフステージや価値観に応じて選択すべきものです。重要なのは、「時間もお金も有限である」という事実を意識し、それらを未来にどう投資するかという視点を持つことです。自分に合ったスタイルで、お金と時間の使い方を見直していくことが、経済的自由への確かな一歩となります。

フィードバックサイクルで計画をブラッシュアップ

この章の要点
  • 計画は他者の視点を取り入れることでより現実的に進化する
  • 定期的な見直しと共有がモチベーションの維持につながる
  • 数値目標やKPIの設定で成果を客観的に確認できる

どんなに緻密に立てた計画も、一人で抱えているだけでは偏った視点にとどまり、実行が思うように進まないことがあります。そこで有効なのが「フィードバックサイクル」の導入です。自分の立てたやりたいことリストや時間配分計画を定期的に他者と共有し、意見をもらいながら改善していくことで、計画の現実性と実行力を高めることができます。

まず取り組みたいのが、信頼できる家族や友人、もしくは同じ目標を持つ仲間に計画を話してみることです。第三者の視点から得られるアドバイスは、自分では見落としがちな課題や、より効率的な方法への気づきをもたらしてくれます。また、周囲に目標を宣言することで、自然と実行へのプレッシャーが生まれ、モチベーションが保ちやすくなるという効果もあります。

次に重要なのが、定期的な見直しの時間を意図的に設けることです。たとえば、月に一度、自分が立てた目標に対しての進捗をチェックする「月次レビュー」を行い、達成状況や課題を整理します。その際には、具体的な数値目標やKPI(重要業績評価指標)を設けておくと、客観的な評価が可能になります。

たとえば、資産形成のKPIであれば「月の貯蓄率を20%以上に保つ」、学習目標なら「週に3時間以上、英語の勉強に充てる」など、自分が行動できたかどうかを振り返る材料になります。このような数値での確認は、進捗が目に見える形で表れるため、達成感にもつながります。

さらに、振り返りの結果を次の計画に反映させることも大切です。思い通りにいかなかった部分は改善点として抽出し、タスクの量や時間配分を調整していきましょう。フィードバックサイクルを意識的に回すことで、計画は常に「今の自分に最適な形」に進化し続けます。

計画を立てるだけではなく、実行と振り返り、改善を繰り返すこのサイクルこそが、経済的自由という大きな目標に向かって着実に進む力になるのです。

体験重視のライフデザインで満足度を高める

この章の要点
  • モノより体験への投資が幸福感を持続させる
  • 五感や感情を刺激する経験が記憶に残りやすい
  • やりたいことリストに「体験項目」を意識的に加えることで満足度が向上

経済的自由を目指す道のりにおいて、「何にお金と時間を使うか」は大きな鍵となります。その中でも近年注目されているのが、「モノ」ではなく「体験」への投資です。高価なモノを手に入れることで得られる喜びは一時的である一方で、心を動かす体験は長く記憶に残り、幸福感を持続させてくれます。

たとえば、旅行で新しい文化に触れること、挑戦してみたかった料理を習得すること、アートに触れることなど、五感を刺激する体験は、自分自身の価値観を深めるきっかけになります。さらに、これらの体験は単なる消費ではなく、人生の質を向上させる“投資”と捉えることができます。

やりたいことリストを作る際には、「体験リスト」という視点を取り入れるのがおすすめです。たとえば、「南米で星空を見たい」「パラグライダーを体験したい」「陶芸教室に通ってみたい」など、感情を動かす体験を具体的に書き込むことで、日々の行動にも張りが生まれます。

体験に重きを置いたライフデザインは、自分の内面を豊かにし、結果的に経済的自由を実感する力を育てる大切なステップとなるのです。


まとめ

本記事では、経済的自由を目指すための第一歩として「やりたいことリスト」を活用する方法を中心に、実行力のある計画の立て方を紹介しました。

リスト作成では価値観を明確にし、カテゴリーごとに目標を整理し、優先順位と具体性を持たせることで実行に移しやすくなります。時間とお金の使い方に関しては、貯蓄型・バランス型・借り入れ型の三つの戦略から自分に合ったものを選び、実行可能性を高めることがポイントです。また、定期的な振り返りや他者との共有によるフィードバックサイクルを通じて、計画は現実に即した形へと進化し続けます。さらに、人生の満足度を高めるためには「モノ」ではなく「体験」に重きを置いたライフデザインが有効であり、感情や五感に響く経験を日々の目標に取り入れることで、より充実した時間の使い方が実現できます。

セクションキーコンセプト実践ポイント
はじめにライフプランの重要性計画の有無が成果を決定
やりたいことリスト価値観と具体目標の可視化カテゴリー分けと期限設定
タイムブロッキング集中力最大化の時間管理90分以内のブロックとMIT
資金配分アプローチ貯蓄型・バランス型・借り入れ型リスクとリターンを比較
フィードバック第三者視点で計画改善KPIで進捗測定
体験重視経験投資で幸福度向上五感を刺激する目標設定
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この記事を書いた人

私は投資歴20年以上の投資家で、現在はFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指して資産運用に取り組んでいます。このページでは、私の投資の旅についてや、FIREを目指す理由、これまでの経験をもとに学んだことなどを紹介します。少しでも皆さんの投資のヒントになれば幸いです。

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